2月29日16:23:10
社長の醍醐味は、「決断」の一事に尽きるようです。
とりわけ新規事業の構想作りはワクワク心踊るものがあります。もちろん投資にはリスクがつきものです。リスク無しの事業などありえません。そして当然リスクを引き受けるのは社長自身です。
リスクを意識しつつ将来の儲けを見積もることに社長は夢を感じるのではないでしょうか。熟慮を重ねつつ最終的にゴーサインを出すのは重たい決断ですが、それが許されるのは社長のみです。
新規事業の決断は、夢や希望のための決断であり、ある意味充実感ある仕事です。
ところが決断は投資ばかりではありません。現実的には、新規事業の開始と同じくらい事業からの「撤退」あるいは「休止」があるのです。
特にメイン事業からの撤退の決断は、社長にとって新規事業開始の決断よりも比較にならないくらい「きつい」決断です。
まず心理的にきついです。誰にとっても成長は無条件に善ですが、縮小・後退は忌むべきことであり抵抗があります。特に社長は一国一城の主です。社長にとってオフィスは城であり、従業員は家臣のようなものです。それをたとえ一時的であれ手放すのは耐え難いことです。
もうひとつは、「読み」がきついです。売上が思惑よりも低いから撤退の選択肢が出てくるわけです。もちろん様々な手は打つのでしょうが、限られた時間の中で売上が期待通りに上がるかどうかの読みが冷静にできないのです。
しかし、つらい現実から目をそらし、希望のみを追っていると、撤退の時期を失ってしまいます。
時期を逸すると、戦略的な撤退すらもできなくなり、残された道は、法的整理、倒産、夜逃げの末路ということになってしまいます。
事業撤退の決断は確かに社長にとってはかなりきつい決断ではありますが、それが次の事業投資へとつながれば、戦略的な決断であり、まさにこれこそが社長の醍醐味ではないかと思います。
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